Eフォーム | コードフォーム
ギターは一般的にレギュラーチューニングと呼ばれる方法でチューニングされています。
いちばん太い弦である6弦の開放弦から順に、「E-A-D-G-B-E」です。(この順番は大事なポイントのひとつです。詳しくは「4度進行」のページへ。)
言うまでもなく6弦の開放弦の音「E」がギターにおいて最も低い音となります。
それではフォームの説明です。
「フォーム」とは「コード」を意味してはいません。
ここでいうE「フォーム」とは、ギター初心者が最初に覚える基本コードである「Eコード」を形作るひとつのフォーム(押弦のポジション)と捉えてください。
このフォームひとつで音楽に使われる12音(C-C#-D-D#-E-F-F#-G-G#-A-A#-B)を根音(ルート)とするメジャーコードすべてを奏でることができます。(12フレットで次のオクターブに変わります。詳しくは「ギターの概要」)ページへ。
それではEコードのダイアグラムをみてみましょう。
E(メジャー)コード
構成音:E-G#-B
このEコードの押弦ポジションを「E」という音名を代表して「Eフォーム」と呼びます。
また、「Eフォーム」を別の言い方をすれば「6弦ルートフォーム」と言えます。
言葉どおり6弦にコードの根音(ルート)を持つコードフォームです。
以降の別のフォームの説明にもつながるので頭にしまっておいてください。
開放弦は指で押さえる必要がなく初心者でも簡単に弾くことができるコードを作ることができます。
では、開放弦(0フレット)の位置を1フレットに移動するとどうなるか?
答えは「Fメジャーコード」です。
F(メジャー)コード
構成音:F-A-C
Fコードのできあがりです。
Fコードは人差し指をセーハする、初心者がまず初めに苦戦するコードだと思いますが、セーハを乗り越えるとギターが弾けると言っても良いのではないでしょうか。
このセーハがポイントです。
オープンコードでは開放弦を含めるコードポジションでした。開放弦を言い変えてみると、ギターの0フレットにあるナットがセーハをしてくれていた、と言うことができます。
ここで大事なのは開放弦でナットが押さえてくれている音もコード(和音)を構成するために必要な音ということです。
ここではFコードを作るために0フレットを1フレット目に移動をしました。
ここから先に進むにはやはりセーハで押弦ができるようにしましょう。そこを乗り越えると、指板をあますところなく上から下まで自由に弾くことができるようになります。
セーハができるようになると、Eフォームに限り、もう12音すべて弾けるようになったということです。
フレットを右へひとつずつ移動すれば、Fコードの次にF#メジャーコード、その次にGメジャーコードというふうに、指板の長さがゆるすかぎり、すべての音が弾けるようになります。
それでは次に、Eマイナーコードの説明をします。
Eマイナーコード
構成音:E-G-B
コードとは3つ以上の音が一緒に奏でられる和音を言います。
メジャーコードを構成する音は根音(ルート、「R」)、長3度の音(メジャーサード、「△3」)、完全5度(パーフェクトフィフス、「P5」)の3音で作られています。
マイナーコードはメジャーコードの長3度の音(メジャーサード、「△3」)が短3度の音(マイナーサード、「m3」)になります。
メジャーサードとして押さえている音を、左へ1フレット分移動したフォームです。
Eコードを例にすると、Eメジャーコードの構成音「E-G#-B」の2番目の音「G#」が「G」になると構成音は「E-G-B」となりEマイナーコードになります。
この仕組みは音楽理論の規則的なことですので興味がある方は理論の学習をおすすめします。
あとはメジャーコード同様、右へフレットを移動すればその他の音を根音としたマイナーコードも弾くことができます。
ここまでの説明はその他のフォームにも同じことが言えます。